建築CAD検定准1級に独学で合格①

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建築CAD検定准1級に独学で合格①

 

建築CAD検定准1級に独学で挑み、合格しました。

この記事では、准1級の難易度と、試験当日に持ちこんだものをご紹介します。

 

ネットを探しても、准1級の体験談って驚くほど少ないですよね。

自分の体験を残して、これから准1級を独学で受けようとしてる人の参考になれば嬉しいです。

 

 

建築CAD検定准1級の合格率

建築CAD検定は、CADの実力を実技試験で測る試験です。

参考:【建築CAD検定試験】AACL-(社)全国建築CAD連盟

 

今のところ1級は存在しないため、准1級が最高級です。

毎年50人前後が受験し、合格率はその年によってバラバラ。

 
年度 准1級の合格率
2022年度 12.5%
2021年度 14.1%
2020年度 2.0%
2019年度 24.5%
2018年度 2.4%

出典:【建築CAD検定試験】AACL-(社)全国建築CAD連盟

 

合格者0人の年もあれば、10人以上受かる年もあるようです。

 

准1級を個人で受験するチャンスは、年に一度。

10月の試験に向けて頑張りましょう。

 

准1級は難しい?

准1級試験は「トレース」をします。

 

2級試験は、平面図から立面図を描きおこす問題でした。

立体を頭の中で組み立てるのに苦労した人も多いと思います。

 

ですが准1級はトレース。

課題をそのままCAD上にコピーできれば受かります。

 

■試験内容の違い■

2級試験 ⇒ 与えられた平面図を見て立面図を描く

准1級試験 ⇒ 与えられば図面をそままトレースする

 

受検した感想は、頭を使うのは准1級よりも2級だなと思いました。

准1級は頭よりも手を動かす速さが求められます。

 

ネットに情報が少ないということは、独学で受験する人は少なくて、スクールに通って受験対策する人が多いのかもしれません。

関連記事>>資格試験は独学? スクール? おすすめの勉強方法と向いている人

 

試験当日に持ち込んだもの

建築CAD検定の持ち物は、なるべく少なくしました。

机を広く使えたほうがいいかなという判断です。

 

■試験中に使ったもの■
  1. ノートパソコン
  2. マウス
  3. マーカー
  4. 三角スケール
  5. 4色のフリクション
  6. 手順を書きこんだ公式ガイドブック

 

この6点があれば、試験中困ることはありませんでした。

 

1.ノートパソコン

建築CAD検定では、自分のパソコンを持ち込むか、試験会場にあるパソコンを使うか選べます。

パソコンを借りる場合は会場によって使えるソフトが違うので、申し込みのときに確認しましょう。

 

私は自分のノートパソコンを持ち込みました。

5年前のNEC製のPCです。

 

ソフトはJw_cad

かなり軽いCADなので、こんな年代ものでも問題なく動きました。

 

ちなみに試験のあとしばらくして、動作の遅さにイライラして捨てました。

今はDELLを使っています。

 

これからパソコンを用意するなら、絶対に画面サイズが大きいものを選びましょう。

私が持ちこんだノートパソコンは15.6インチです。

 

最低このサイズがないと図面を書いていてストレスになると思います。

周りを見渡しても、だいたいこれくらいの大きさのPCを使っていました。

 

キーボードは持ち込まず、PCのものを使用しました。

テンキーさえついていれば、最低限CAD操作には困りません。

 

受験した教室の机はあまり広くなかったので、外付けキーボードを使うと図面を置く場所がなさそうでした。

 

2.マウス

CADを使うなら必須のマウスです。

さすがにタッチパッドでは試験になりません。

 

Bluetoothだと重くて手が疲れるので、有線のほうが軽くて好きです。

ワンコインでお釣りがくると思っていたんですが、最近買いなおしたら800円くらいでした。

 

使い慣れたマウスを持っていきましょう。

 

3.マーカー

准1級の試験では、図面を読む時間とCADを操作する時間が分けられています。

 

作図時間になったらひたすら手を動かしたいので、図面の読み取り時間のうちに「いかに素早く図面を把握するか」が肝です。

 

■試験の時間配分■
  • CADシステムの設定(10分)
  • 課題図面の読み取り・入力計画(30分)
  • 課題の作図(3時間30分)

出典:【建築CAD検定試験】AACL-(社)全国建築CAD連盟

 

図面を読むとき、マーカーが1本あると便利です。

主に、平面図の柱を塗るときに使用しました。

 

柱に色がつくことで、全体を把握しやすくなります。

 

フリクションとかぶらない色、例えば蛍光イエローとかがおすすめです。

 

4.三角スケール

恥ずかしながら、CADオペになって2年くらい三角スケールの存在を知りませんでした。

こんなのです。

 

 

試験では1/200の図面を読みとるので、三角スケールがあると時短になります。

普通の定規で測って2倍しても良いのですが、計算に使う頭がもったいないので。

 

図面4枚を30分で把握するには、1枚あたり7分30秒で読まなくてはなりません。

ほんの数秒でも時短を重ねていきたいところです。

 

5.4色フリクション

赤・青・緑・黒の4色フリクションを、図面の読み取りに使用しました。

 

時間のない中、寸法や文字をたくさん書きこむと何がどれだか一瞬分からないことも。

色がついていると判別しやすいのでおすすめです。

 

個人的には4本のペンを持ちかえるより、1本で色変えしたほうが速いです。

 

間違えたときにも消しゴムを持つより、フリクションを逆さにするほうが速い気がしているので、鉛筆ではなくフリクションを使っています。

 

6.手順を書きこんだ公式ガイドブック

公式ガイドブックは、独学者にとって唯一のてがかりと言ってもいいような存在です。

 

 

余白に自分なりの手順や気を付けるところを書き込み、お守り代わりに持ち込みました。

試験中いきなり頭が真っ白になるかもしれないので。

 

実際は一度も開くことはありませんでした。

見てる時間なんてなかったです。

 

勉強するときには必ず使いますが、当日はなくても良いかもしれません。

 

まとめ

建築CAD検定の准1級を受けたときのことを思い返して、自分が受験前に知っておきたかったことを書いてみました。

 

■この記事のまとめ■
  • 准1級は独学でも合格できます!
  • 当日は時間との闘いです
  • 当日の持ち物は最低限にしましょう
  • 秒単位で時短を目指すのが合格への道です

 

1人きりで勉強していると、不安に思うことも多いかもしれません。

 

私は、試験直前には狂ったように「准一級 合格」と検索しまくっていました。

これから受けようとする人の安心に繋がれば幸いです。

 

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