建築CADオペレーターが取りやすい資格は?実務で役に立つ?

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CADオペレーター 資格と実務

 

この記事では、CADオペレーターが取りやすい資格と、実務に役立ったことをご紹介します。

 

CADの資格は機械と建築がごっちゃになっていることが多いです。

建築のCADオペが取りやすい資格に絞ってまとめました。

 

実務には資格は必須ではありませんが、自信につながるので挑戦してみてください。

 

 

CAD(建築系)の資格

建築系のCAD資格を4つご紹介します。

 

CADの資格を調べると、けっこう機械系と建築系が混ざっています。

CADの基本操作に関してはどちらも同じということなのでしょうか。

 

使うソフトは同じでも、実務でやることは全然違うので、建築系の資格に絞ってご紹介します。

 

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は有名ですね。

「建築 CAD 資格」とググるとトップに出てきますから、ご存知の方も多いと思います。

 

試験の名前に「建築」とある通り、建築に特化したCAD試験です。

 

試験は実技のみで、4級~准1級まで。

どの級でも、実際にCADを使って図面を書きます。

 

印刷した図面で合否判定をされるので、実務に近いと言えるのではないかと思います。

 

図面を読み取って自分で作図する力が付きます。

かなり勉強になりました。

 

初心者CADオペが、図面を読む力を鍛えるのに最適だと思います。

関連記事>>建築CAD検定准1級に独学で合格①

 

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験も、CADの資格としては有名どころです。

CAD全体の資格としては、建築CAD検定より知名度高いかもしれません。

 

実際に試験を受けた感想は、「基本は機械の人向けかな?」というもの。

特に2級は広く浅く、色々な分野の知識を問われます。

 

2次元と3次元がありますが、建築は2次元のみで3次元は機械用です。

 

2級は筆記試験、1級は筆記と実技試験です。

筆記のほうは図面の書き方だけでなく、ネットワークの知識とかも問われます。

 

1級の実技では、展開図を描きました。

実技だけでは受かりませんが、実技もできないと受かりません。

 

一度参考書を開いてみても、損はしないと思います。

関連記事>>【2次元CAD利用技術者試験2級】独学で合格するための勉強法

関連記事>>【2次元1級建築】CAD利用技術者試験に独学で合格しました

 

オートデスク認定資格プログラム

オートデスク認定資格プログラムは、図面を描けるかどうかを測る試験ではありません。

CADソフトの扱い方を測る試験です。

 

AutocadやRevitを開発しているAutodesk社が行っています。

 

受けたことがないのですが、調べた限りでは実際にソフトを使えるかを問う問題が多いようです。

様々なコマンドを覚えられるので、CADを教える機会があるなら、勉強の価値はあると思います

 

一人でやっているとどうしても特定のコマンドばかり使っていたり、操作の癖みたいのが出てきますよね。

 

CADオペレーターが部署に一人だと、CADの操作を熟知している人扱いされることとかあると思います。

「なんかCADが変なんだけど……」と聞かれることもあるでしょう。

 

もしくは外部からもらった図面が一部おかしい!? と慌てる経験、あるも思います。

色々なコマンドを知っていると、トラブルや不具合を解決できたり、人の役に立てます。

 

CAD実務キャリア認定試験

実務キャリア認定制度は、名前のとおりCADを利用した実務能力を測る試験のようです。

調べても情報が出てこなくて、よく分かりませんでした。

 

「TCADs」と「その他のCAD試験」に分かれています。

 

「TCADs」は建築と機械に明確に分かれているので、建築CADオペレーター向けの試験でしょう。

 

在宅受験でき、試験中に参考書を読んでも良いそうです。

 

CADオペレーターが資格を取るならどれ?

CADに関する資格を4つご紹介しました。

建築CADオペレーターが資格を取るなら、どれが良いでしょうか?

 

個人的おすすめは「建築CAD検定」です。

難しいですが、その分実力はつきます。

 

実技試験のみで、書き上げた図面を提出して採点されるので、実務にかなり近い形です。

 

独学でも十分合格可能なのでぜひ挑戦してみてください。

 

建築士は受験のハードルが高い

上には挙げませんでしたが、建築の資格として真っ先に思い浮かぶのは「建築士」ではないでしょうか

 

建設系の学部を出ていないと最低でも実務経験7年が必要です。

しかも、CADオペレーターの経験は実務経験に入りません。

 

なかなか受験するだけでも、ハードルが高い資格です。

 

キャリアアップを考えるなら必携の資格なのだろうと、肌で感じています。

関連記事>>建築士の受験資格を得られる通信制大学&専門学校

 

資格は実務に役立つか?

実感としては、「資格を持っていても、実務にはほとんど影響はない」です。

 

資格よりも実務経験が優先されるのは、どの業界でも同じですね。

 

もちろん、建築士施工管理技士を持っていたら話は別です。

求人を眺めていても、時給が高い求人は「1級建築士必須」とか「実務経験〇年以上」とか書いてありますので。

 

建築CAD検定のような試験は、「ないよりはプラスだけど、それだけで仕事が決まるほどのものではない」という感覚です。

関連記事>>未経験からCADオペレーターになれるか?5年やってみて思うこと

 

それでも私が資格を取るのは、何もない自分に自信をつけたいから。

 

実務経験ばかりが長くても、仕事ができない人はたくさんいます。

ちゃんと経験を積んで「CADを扱えるようになったよ」と堂々と言うために、資格を取る意味はあると思っています。

 

CADオペレーターに求められる技量は?

ひと昔前は、CADを扱えるだけで需要がありました。

手書きの図面をなぞる「トレーサー」の仕事も一定数あったそうです。

 

でも、今はCADを使えない人のほうが珍しい時代。

建築士が設計をしながら、自分で製図をしてしまいます。

 

CADというソフトをただ動かせるだけでは、長く続けるのは難しそうです。

 

ではCADオペレーターに求められるスキルは何でしょうか?

以前、現場で聞いたところ「CADオペレーターは清書屋」と言われました。

 

設計をする人は手を動かす時間が惜しいので、自分の手足のように動いてくれるオペレーターがいたら重宝するそうです。

 

具体的には、こんなオペレーターです。

  • 適当なスケッチからきれいな図面が描ける
  • 口頭のちょっとした指示で、思った通りの図面を仕上げてくれる

 

指示を読み取る力、建築の知識、コミュ力も必須です。

 

まとめ

建設業界で働くCADオペレーターが取りやすい、CADの資格をご紹介しました。

 

  • 建築CAD検定試験
  • CAD利用技術者試験
  • オートデスク認定資格プログラム
  • CAD実務キャリア認定試験

 

個人的に勉強になったのは、建築CAD検定試験です。

 

建築士を取れればキャリアアップに繋がると思いますが、難関資格なので目標くらいに掲げておいて、自分にできることからコツコツ積み上げていこうと思います。

 

CADのソフトが扱えるだけでは仕事に繋がりませんが、それでも自分はCADを使えると自信を持って言えるので、資格取得はおすすめです。

 

日々勉強ですね。