この記事では、HSPが感じる在宅勤務のメリット・デメリットについてご紹介します。
仕事が辛い原因のひとつは、出社にあるかもしれません。
コロナ禍で強制的に在宅勤務なりましたが、家でできる仕事はHSPの天国だと思っています。
在宅勤務メリットとデメリットを知って、自分に合った働き方を見つけるきっかけになれば幸いです。
在宅勤務のメリット4選
満員電車に乗らなくていい
なんといっても最大のメリットは、通勤がなくなったことです。
HSPには電車が苦手な人も多いのではないでしょうか。
特に通勤時間帯の電車や駅には、人込み・大きな音・殺伐とした空気など、HSPにとって嫌なものがあふれています。
出社していた時は、片道1時間半を満員電車に揺られて通っていました。
平日は帰宅するとくたくたでした。
満員電車には慣れたつもりでいても、無意識にストレスを感じていたようで、在宅勤務になってから精神状態が安定しました。
通勤分の時間も増えたので、余裕を持って過ごせるようになりました。
周囲に人がいない
自宅なので、周囲には人がいません。
オフィスにいると、なんとなく監視されているような居心地の悪さを感じませんか?
誰も自分のことなど見ていないと頭では分かっていても、どうしても周囲が気になって気疲れしていました。
誰かが怒られていれば自分のことのようにビクビクし、機嫌の悪い人がいると何とかしなきゃと考えてしまう。
自宅なら、そんなHSPあるあるのストレスとは無縁です。
仕事環境を自分で整えられる
自室にいるのは自分一人なので、自分好みに環境を整えられます。
好きなBGMを流すのも自由ですし、寒すぎるオフィスの冷房対策に悩まされることもありません。
私は冷房が苦手で、いつも耳が冷たくなり頭痛がしていたのですが、在宅になってからは体の不調が激減しました。
外に出るときは、着心地<社会人マナー で着る服を選んでいましたが、今は着心地だけを重視した服装でOKです。
ファンデーションを塗らなくなったので、肌の調子が良くなりました。
体調が整えば仕事の効率も上がりますから、在宅勤務は良いこと尽くめです。
食事の質が上がった
これはHSP関係ないメリットですが、昼食と夕食の質が上がりました。
食事は体を作る大事な要素。
3食しっかり食べると体調も整います。
出社していたときはお弁当か外食でしたが、入れられないおかずもあるし、時間がたつとどうしても味が落ちます。
外食も続くとあまり体に良くないな、と感じることがしばしば。
今は自宅で仕事をしつつ、昼の休憩時間は変わらず1時間です。
1時間あれば簡単な料理もできますし、昼に炊き立てのごはんを食べることもできます。
通勤時間がゼロなので、夕食も仕事が終わってすぐ食べられます。
出社していたときは帰宅すると19時すぎで、それから食事の支度をしていました。
今は17時半に業務を終え、18時には夕食を食べられます。
早い時間に食べられるので、胃もたれからくる寝つきの悪さがなくなりました。
外食代が減ったのも嬉しい副産物です。
在宅勤務のデメリット
太る・体力がなくなる
在宅勤務になってから2年、筋力が衰えて太りました。
元々ほとんど運動はしていなかったのですが、通勤だけでもけっこう良い運動になっていたようです。
派遣先が代わり研修で1ヶ月ほど出社していたとき、何もしていないのに3kg痩せました。
在宅勤務に切り替わってからはあっというまに元通りです。
太るのはまだしも、体力がなくなったのは日常生活に影響が出て困っています。
ますます人と話せなくなる
人と関わるのが苦手、話すのが苦手だったのですが、在宅勤務になってますます人が苦手になりました。
他人と会ったあとの疲労感は、以前とは比べ物になりません。
普段楽をしている分、少しのストレスでも過度に感じるようになってしまったのかと考えています。
光熱費が上がる
在宅勤務になってから、光熱費と通信費が上がりました。
以前は平日の昼間は無人だったのが、一日中家にいるわけです。
照明やらエアコンやらトイレやらで、どうしても光熱費がかかります。
通信費も上昇しました。
以前はスマホのテザリングで節約していたのですが、引越先の電波状況が悪く、今は光回線を引いています。
関連記事>>楽天モバイルのテザリングだけで在宅勤務はできる?1年半やってみての感想
在宅勤務手当が月1,000円だけ出ています。
ないよりはありがたいですが、通勤手当に比べれば少ないので改善を願っています。
在宅勤務で幸せなHSP、在宅勤務が辛いHSP
在宅勤務を「最高! 幸せ!」と感じるHSPもいれば、「思ったほど良くない、むしろ辛い」と感じるHSPもいるでしょう。
その差は「他人との連絡頻度」にあるのではないかと推察しています。
毎日何回もWeb会議で顔出しのミーティングをする環境もあります。
せっかくの在宅勤務なのに、他人との関わりや「監視されている感じ」が減らずに辛いままです。
上司が厳しくて毎日の進捗報告を義務付けられたり、チャットが次々に飛んでくるような環境だと、かえって疲弊してしまうでしょう。
一人で黙々と作業できる環境なら、在宅勤務は幸せと感じるHSPが多いのではないでしょうか。
私の今の職場環境は、Web会議は週に1~2回、顔出しはなく、ほとんど発言することもありません。
同僚の顔は知らないまま、1年以上がたちます。
上長とのやり取りはチャットで完了。
文字か音声だけで十分にコミュニケーションは取れると実感しました。
理想は「雇われ」ながら「在宅勤務」をすること
私の理想は「在宅勤務が可能なサラリーマン」です。
関連記事>>【フリーランスor会社員】内向型・HSP・人嫌いに向いている仕事はどっち?
フリーでWebライターや動画編集などをすれば、確かに一人きりで仕事ができます。
でも、フリーランスには多少なりとも営業が必要になります。
いくらでも仕事が舞い込んできて、忙しすぎて断るのに苦労する……そんな売れっ子はほんの一握り。
駆け出しのフリーランスには、自分自身を売り込む能力が必須です。
少しだけクラウドワークスやランサーズでWebライターの仕事をしてみましたが、仕事を得るために募集に応募するのが辛いと感じ、長続きしませんでした。
クライアントとのやり取りも疲弊しますし、トラブルになってときにかばってくれる人もいません。
会社に雇われるサラリーマンであれば、待っていれば仕事がやってきます。
言われたとおりに仕事をしていれば給料がもらえて、安定した生活が送れます。
とにかく人と関わりたくなければ、断然「雇われ」の職業をおすすめします。
在宅勤務できる仕事の探し方
私は派遣社員で、CADオペをしています。
在宅勤務ができる仕事自体が少ないので、複数の派遣会社に登録して探しました。
リクナビ派遣のようなサイトで、条件を入れて検索すると案件一覧がでてきます。
直接応募もできるのですが、見るのは仕事内容ではなく「派遣会社」の部分。
ざーっと見て、この派遣会社が何度も出てくるなというのを見つけたら、そこに登録します。
4社ほど登録して、その中から今の派遣先を紹介してもらいました。
ITエンジニア系の仕事は在宅勤務可能な仕事が多いようです。
一人で黙々とやれる仕事はHSPと相性がいいので、ITエンジニアを目指すのもおすすめです。
転職会議のような口コミサイトも活用すると、求人要綱では分からない職場環境が垣間見えるかもしれません。
まとめ
HSPにおすすめの在宅勤務についてご紹介しました。
リモートワークにはデメリットもありますが、それを差し引いても有り余るメリットがあります。
- 満員電車に乗らなくていい
- 周囲に人がいない
- 仕事環境を自分で整えられる
- 食事の質が上がった
- 太る・体力がなくなる
- ますます人と話せなくなる
- お金がかかる
私の理想は、在宅勤務が可能な「雇われサラリーマン」です。
フリーランスは営業しなければならないので、HSPには向かないと考えています。
自分に最適の働き方を見つけて楽しく仕事していきましょう。