受験、コンクール、試合、資格試験。
「本番」というものは、どうして緊張するのでしょうか?
緊張してあがってしまい、本来の実力が出せないなんてもったいないですよね。
緊張しないためにはどうすればいいのでしょう。
緊張して失敗続きだった私が、徐々に本番で実力を出せるようになったきっかけは、「根拠のない自信」を身につけられたからでした。
この記事では、本番に負けないメンタルの作り方をご紹介します。
一朝一夕には難しいかもしれませんが、徐々に強くなっていきましょう。
本番で失敗しない唯一の方法
本番で失敗しないために必要な経験は1つだけ。
「成功体験を積み上げること」です。
残念ながら、特効薬は存在しません。
明日が試験で、いきなり緊張を感じない体になるのは無茶というものです。
時間をかけて準備することで、もしくは時間がなくてもイメージトレーニングを積めば、緊張を緩和できるかもしれません。
人間は慣れる生き物です。
極端な話ですが、1ヵ月間毎日「本番」を経験していたらどうでしょうか。
本番を「非日常」ではなく「日常の延長」にしてしまえば、それほどあがることはなくなります。
感覚が麻痺して本番が特別なことに感じなくなれば、緊張もありません。
昨日の繰り返しが訪れるだけだからです。
とはいえ、本番を何十回も経験するなんて普通はムリですし、滅多にないから「本番」なわけです。
緊張感がゼロなら実力を100%出せるかというと、そうでもありません。
成功にはある程度の緊張感が必要ともよく言いますよね。
本番への集中力は、緊張から生まれるものでもあります。
なぜ緊張してしまうのか?
そもそも、なぜ本番になると緊張するのでしょうか。
医学的には「ノルアドレナリンという物質が過剰に分泌されることで、自律神経が崩れてしまうから」らしいです。
遥か昔、狩りをしていたころは命を守るための必須要素だったようですが、現代は本番に失敗しても即死ということはまずありません。
できることなら緊張せずに本番を終えたいですよね。
過度に緊張して、あがってしまう原因はこんな感じです。
- 「この一回しかない」と思う
- 本番で「100%以上の実力を出さなくては」と気負う
必要以上に本番を特別視してしまうと、余計な力が入ってしまいます。
プロが本番で実力を発揮できるのは、メンタルのコントロールに優れている面もありますが、何度も本番を経験しているからでもあります。
悪い言い方をすれば「今回はちょっと失敗しても、次があるし」くらいの余裕が必要です。
もちろん真剣にやっていないというわけでも、手を抜いているわけでもありません。
適度な緊張感を維持しつつ、どこかに冷静さを残したメンタルが大事という意味です。
実力以上の結果を望まない
実力以上の結果を望むと、緊張します。
いつも弾けない難所が、奇跡的に本番だけ弾けるなんてことはありません。
模試で50点だった試験が、本番だけ90点取れるのは奇跡です。
頭のどこかで「実力以上の奇跡」が起きることを期待していないでしょうか?
難しいことをしようとするから緊張するのです。
ならば本番では「簡単なこと」をすれば良い。
100点を取れるまで勉強してから、8割取れれば合格する試験を受ければ良いのです。
どうしても実力以上のチャレンジしなければならないこともあるかもしれません。
その時のために、何度も「成功体験」を積み重ねておくことは重要です。
脳は意外と簡単に騙されます。
「自分はできる」という、根拠のない思い込みが浮かべば勝ったも同然。
奇跡は、そういう「ちょっと力の抜けたとき」に起こります。
成功体験を積み重ねる
幼いころから成功体験を積み重ねてきた人は良いのですが、大人になってから短期間で本番に慣れるためにはどうすれば良いのでしょうか。
一番簡単な方法は、何度も本番を疑似経験することです。
例えば、受験前には模試を受けますよね。
模試には自分の実力を測る意味のほかに、本番を想定した環境に慣れるという意味もあります。
資格の試験でもそうです。
- いつものスクールで、いつものメンバーと一緒に受ける試験
- 初めての会場で、 知らない人に囲まれて受ける試験
どちらが緊張するでしょうか?
スクールで授業を受けるのと同じ、いつもの教室で試験を受けられるメリットは大きいです。
関連記事>>資格試験は独学? スクール? おすすめの勉強方法と向いている人
学生時代にスピーチをしなければならないとき、事前に家族や友人の前で練習しませんでしたか?
何度も本番を想定した練習をしておくことで、脳が本番を意識してくれるはず。
本番と同じ服を着たり、社会人ならメイクをしてみるのも大切です。
まとめ
本番で緊張してしまう、あがってしまう理由と解決策について考察してきました。
本番で緊張する理由は「1度しかない本番で、実力を100%出さなければと気負うから」です。
高望みをしているからとも言えます。
実力以上の奇跡を願うのではなく「8割でOK」と思えれば、きっと成功するはず。
何度も本番を意識した練習をしておきましょう。