【2次元1級建築】CAD利用技術者試験に独学で合格しました

 本ページはプロモーションが含まれています

CAD利用技術者検定1級・建築を独学で受ける

この記事では、2次元CAD利用技術者試験1級建築を独学で受けた体験談をご紹介します。

 

建築のCADオペをやっていて、CAD利用技術者試験を受ける人は意外と少ないようです。

調べても機械CADオペの話が多いので、建築CADオペの目線で書いてみました。

 

スクールに通わずに独学で受けたときの勉強方法や、実際に当日の試験を受けた感想などをご紹介します。

 

 

CAD利用技術者試験のどれを受ければいい?

CAD利用技術者試験にはたくさん種類があって迷いますが、建築CADオペが受けるべきはこの2つです。

 

 2次元CAD利用技術者試験 2級
     ↓
 2次元CAD利用技術者試験 1級 建築

 

CAD利用技術者試験には「2次元」と「3次元」があります。

3次元CADの試験は機械製図用なので、建築CADオペなら「2次元CAD利用技術者試験」を受けましょう。

 

「2次元」の試験には1級、2級、基礎の3段階があり、1級は建築、機械、トレースの3分野に分かれています。

建築CADオペならもちろん「1級建築」を選べばOKです。

参考:CAD利用技術者試験 - ACSP 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

 

1級の受験資格は「2級に合格していること」なので、先に2級を取得する必要があります。

2級の試験は随時行われているので、受けたいタイミングで受験できます。

>>関連記事【2次元CAD利用技術者試験2級】独学で合格するための勉強法

 

2次元1級建築の概要・合格率

2次元1級の試験は年に2回、6月と11月に行われます。

受検料は16,500円と、ちょっとお高め。

参考:2次元CAD利用技術者試験 概要 - CAD利用技術者試験

 

合格率は、公式HPによると建築が一番低いです。

 

2021年度前期試験
  • トレース 37人中25人合格 67.57%
  • 建築   40人中6人合格 15.00%
  • 機械   229人中114人合格 49.78%

 

2021年度後期試験
  • トレース 44人中26人合格 59.09%
  • 建築   101人中40人合格 39.60%
  • 機械   239人中102人合格 42.67%

 

一緒に試験を受けた人たちの参考書を見たかぎり、建築とトレースはほとんどおらず、機械が多かったです。

 

同じ1級でも難易度が違うのかもしれません。

 

試験前日に絶対やっておくこと

2級には実技がありませんが、1級の試験は筆記+CAD実技です。

 

実技では実際にCADを動かして展開図を描きます。

事前に「解答枠」をダウンロードするので、どんな問題が出るのか予想できるのが嬉しいところですね。

 

試験の前日に、絶対に解答枠を確認しておきましょう。

 

■POINT■
  • 「建築」の枠をダウンロードしたか
  • 解答枠のファイルを開けるか
  • レイヤ、線種、線の色、文字の大きさなど
  • dxfファイルで保存できるか

 

試験はdxfファイルで提出するので、ちゃんとdxfファイルに保存できるかも一度試しておくと当日慌てずに済みます。

 

普段の実務では毎回わざわざ線種や印刷設定をしない人も多いと思います。

事前にしっかり確認しておくと、当日の時短になりますよ。

 

ちなみに、筆記はマークシート形式です。

 

過去問をいくつかやると傾向がつかめるはず。

大問5問だけなので、さくっと終わらせて実技に時間をとりましょう。

 

試験日当日の様子

CAD利用技術者試験ではPCが用意されていないので、自分で持ち込みます。

忘れ物チェックは、受験票・鉛筆・PC・マウス。

 

あとはどうにかなります。

 

私が受けたときは、貸会議室が試験会場でした。

会議用の長細いテーブルだったので奥行がなく、PCと問題用紙をどう置くか悩みました。

 

残念ながら外付けのキーボードを置くスペースがなさそうだったので、ノートパソコンのキーボードで受けました。

テンキー付きのノートPCだと臨機応変に対応できます。

 

試験対策は過去問が大事

試験対策には公式ガイドブックが必須です。

過去問も載っているので、他には何も買わなくても大丈夫です。

 

 

これ1冊さえあれば、試験本番までほぼ困りません。

 

筆記試験部分は、丸暗記しましょう。

公式ガイドブックの文章がほぼそのまま穴あき問題になっています。

意味を理解するのも大切ですがそれ以上に丸暗記が有効でした。

 

実技対策としては、公式ガイドブックの半分くらいは試験には直接関係ない情報でした。

詳しく作図の手順が載っているのですが、試験問題に出ない外構部分の解説とかもあるので。

 

実務経験がある人なら、実技試験対策の部分はさらっと読むだけで良いかもしれません。

合格のためには過去問を繰り返したほうが効率的です。

 

公式ガイドブックでは物足りない人は、過去問の追加が公式から販売されています。

【2023年度版】2次元CAD利用技術者試験1級(建築)試験対策問題【ダウンロード商品】 / 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

 

まとめ

CAD利用技術者試験の2次元1級を受ける人のために、参考になりそうな情報をご紹介しました。

 

  • 「2次元CAD利用技術者試験 2級」と「2次元CAD利用技術者 1級 建築」を受ける
  • 建築は機械やトレースに比べて、受験人数が少なめで合格率も低め
  • 1級には筆記に加えてCAD実技がある
  • 解答枠の確認はしっかり前日にやっておこう
  • 試験会場のテーブルはPC置いたらぎりぎりのサイズかも
  • 筆記試験は公式ガイドブックの丸暗記が効果的
  • 実技試験は過去問を繰り返し解くのが効果的

 

1級に合格しても、特に実務で有利になったことはありません。

ただ、自分に自信がつきました。

 

「CADをちょっと使える素人」ではなく、「CADオペレーター」と名乗っていいんだなと。

関連記事>>建築CADオペレーターが取りやすい資格は?実務で役に立つ?

 

できる心構えはすべてして、万全の体制で試験に挑みましょう。