この記事では、HSPに長時間の睡眠が必要な理由と、それでも睡眠時間を減らしたい自分がやった対策をご紹介します。
知人はみんな6時間睡眠とか言ってるのに、自分は全然足りない。
そんな悩みを抱えていました。
そういう気質だからと言われても、寝てばかりいられない忙しい日もあります。
なんとか短時間睡眠で活動できないか、色々試してみました。
HSPが長時間睡眠になる原因を探りながら、効果のあった対策をご紹介します。
HSPは特性のせいでいつも眠い
Highly(非常に)Sensitive(敏感な)Person(人)の頭文字をとって、HSP。
HSPは「DOES」と呼ばれる4つの特性を持っています。
- Depth of Processing(深く考える)
- Overstimulated(刺激を受けやすい)
- Emotional reactivity and high Empathy(共感しやすい)
- Sensitivity to Subtleties(感覚が鋭い)
このうち「深く考える」と「感覚が鋭い」という特性が、HSPの睡眠時間が長くなる理由のようです。
感覚が鋭いから、たくさん刺激を受け取って脳が疲れてしまう。
更に深く考えすぎて、いつまでも脳がぐるぐると動き続けてしまう。
いつも動いているのですから、疲れないわけがありません。
要するに「常に脳が疲れている」のが原因のようです。
疲れているからたくさん休みたい。
だから長い睡眠をとって脳を休めたいと、体が眠りを欲してるんですね。
脳が疲れやすい
「深く考える=処理する情報量が多い」のが、HSPの特徴です。
たくさんの情報を常に考えているとどうなるでしょうか?
PCの処理が追い付かなくて、フリーズすることがありますよね。
脳の中で同じような状態になっているみたいです。
脳が情報過多になったとき、必要なのが休息です。
たくさん眠って脳を休ませてあげると、次の日にまた元気に活動できるようになるのです。
睡眠の質が悪い
HSPには、「感覚が鋭い=小さな音やわずかな光に反応する」という特性もあります。
家の外で何か物音がしたり、隣の部屋の電気が漏れていたり。
そんな微かな刺激を敏感に捉えていることはありませんか。
無意識に受けた刺激で、眠りが浅くなってしまいます。
眠りが浅いと、眠ってもなかなか疲れが取れませんよね。
HSPは睡眠の質が悪くなりがちな分、長時間の睡眠が必要になるという面もあるようです。
ロングスリーパーで困ること
日本人の平均睡眠時間は6~7時間。
そんな中、たくさん眠るロングスリーパーは少数派です。
私もHSPで、子供のころから良く寝る子でした。
受験生でも8時間は寝ないと次の日の授業が頭に入らず、諦めて睡眠をとっていました。
社会人になった今でも、毎日8~9時間は寝ています。
(2023/12/23追記)
0歳育児中でも、7時間は寝ないとダメでした。
よく雑誌で見る、5時間睡眠とかのお母さんみたいになりたいです。
関連記事>>ロングスリーパーの子育て【睡眠時間を増やしたい】
- 時間が足りない
- 眠いと効率が落ちる
睡眠に時間を取られると、起きている時間が減ります。
やるべきことはたくさんあるのに、全然時間が足りません。
睡眠時間は短いほうが絶対に有利だと思います。
仕事の日や外出の予定があると寝坊できません。
前日あまり寝てなくても無理やり起きるので、眠いです。
眠いと効率が落ちて、一日を無駄にしたような気分になりますよね。
どうしたものか、色々と試してみました。
HSPが睡眠時間を減らすには?
HSPが長時間睡眠になる原因を解消できれば、睡眠時間を減らせるかもしれません。
- 脳が疲れやすい ⇒ 情報を遮断する
- 睡眠の質が悪い ⇒ 外部からの刺激を減らす
個人的に効果のあった対策をご紹介します。
情報を遮断する
まずは脳を疲れさせないようにしてみました。
情報をたくさん受け取ると、脳の処理が追い付かなくて疲れてしまいます。
普通に生活していても、多くの情報を無意識に考えてしまうのがHSPですから、意識して情報を減らしました。
「一度にひとつのことしかしない」を意識しました。
家事をしながら音楽を聴くとか、資格勉強をするとかはやめます。
頭には大して入らないのに、聞き取ろうと無駄に疲れるだけです。
動画やSNSは情報量が多いので、見る頻度を減らしました。
なんとなくネットサーフィンするのをやめて、じっくり本を読んだりぼーっとする時間を意識的に取ります。
アウトプットする時間を取るのも効果がありました。
自分の考えていることを言葉にすると、モヤモヤしていた頭の中が整理されてすっきりします。
そして、寝る前のスマホは厳禁。
寝る前は瞑想をして、無になってから寝るくらいがちょうど良いです。
外部からの刺激を減らす
寝ている間に外部から刺激が来ないように、睡眠環境を整えるのも効果がありました。
- エアコンを使用する
- 遮光カーテンを引く
- 雨戸を閉める
- 肌ざわりの良い布団をかける
エアコンを利用して、寝室を適温・適湿にします。
部屋は真っ暗にしたいので、遮光カーテンや雨戸を閉めましょう。
雨戸には外の音を遮断する効果もあって一石二鳥です。
肌触りの良い布団をかけるのも大事。
ちょっとチクチクするとか、そんな些細な刺激が睡眠を邪魔することも多々あります。
詳しくは「睡眠の質を高める方法」の記事で解説しています。
人によって心地良い睡眠環境は違います。
私は無音のほうが眠れますが、夫はたき火の音があると眠りやすいそうです。
自分にとって心地よい空間を作ると、いつもより目覚めたときの爽快感がありました。
一番効果のあった方法
色々対策をしてみましたが、なんだかんだ一番よく眠れた日を思い出すと、「体が疲れた日」なんですよね。
たくさん運動して、たくさん食べて、眠気のままに寝る。
体は疲れていて、脳は疲れていない状態が最高です。
最近だと、姉とウインドウショッピングをしながら半日歩き続けた日がそうでした。
社会人やってるとなかなか訪れませんが、たまーに訪れる超良い日です。
毎日ストレスフリーに眠れたら良いんですけどね。
まとめ
HSPのロングスリーパーが、睡眠時間を減らすためにした対策をご紹介しました。
- HSPの特性、「深く考える」と「感覚が鋭い」が長時間睡眠の原因
- 日中に入ってくる情報を減らして、脳を疲れさせない工夫が大事
- 寝室の環境を整えると、睡眠の質が良くなるかも
- 体力を使って頭は使わない状態が、一番眠れる
忙しい現代人。
できれば睡眠時間を削りたいですよね。
ある程度はHSPの個性だと思って、諦めも肝心かもしれません。
睡眠の質をあげて、少しでも睡眠時間が減ると良いですね。