この記事では、生きづらさを感じているHSPの人に、断捨離をおすすめしています。
身の回りをすっきりさせて、自分のキャパの範囲内で生きてみませんか。
私は断捨離をしたおかげで、仕事もいらないと気付きました。
自分の人生に必要なものと不要なものを考えるきっかけになれば幸いです。
物が多いとHSPは疲れる
一人暮らしを始めてから2年、どんどん身の回りの物を減らしていきました。
「HSPは普通に暮らしていても情報過多で疲れやすい」と聞いたことがありませんか。
HSPの人は、非HSPの人よりも多くの情報を無意識にキャッチしてしまうらしいです。
脳は常に情報を処理し続けなければなりません。
↓
視覚情報が増える
↓
たくさんの情報を処理しつづける
↓
脳がオーバーヒートする
物が多いと視覚的な情報が増えます。
片付けにも時間がかかります。
なくても生きていけるもの、代用できるものは「いらないもの」として、家から追い出しました。
断捨離で手放した家具家電
最初は目についた書類、明らかなゴミを捨てるところから始めました。
少しずつ大きなものを捨て、家電や家具も減らします。
- テレビ
- 掃除機
- 本棚
- 椅子
仕事が忙しくてテレビを見ている時間はありませんでした。
手放したことで、NHKの受信料も節約できます。
狭いワンルームに掃除機もいりませんでした。
クイックルワイパーで十分です。
本を捨てたので、本棚も不要になりました。
床に座れば椅子もいりません。
捨てるまでは「これを捨てたら人生も終わる」と、割と本気で思っていましたが、そんなことはありませんでした。
物はしょせん物です。
一番物が少なかったときは、部屋にある家具・家電はこれで全部。
- ベッド(脚付マットレス)
- 2段のカラーボックス
- ちゃぶ台
- ノートパソコン
- 冷蔵庫
- レンジ
- 炊飯器
- 洗濯機
自分が「把握できる」数まで物を減らして、息が楽になりました。
断捨離してキャパオーバーに気づく
断捨離をする直前は、とにかく忙しかった時期です。
仕事が激務で、プライベートの時間も仕事のことで頭がいっぱい状態でした。
完全にキャパオーバーですね。
物理的に情報を遮断すると、不思議と余裕が生まれます。
↓
目に入る情報が減る
↓
脳に余裕が生まれる
↓
自分に必要なもの・不要なものの取捨選択ができる
↓
生きるのが楽になる!
殺風景な部屋で暮らして初めて、人生について色々考えました。
脳に余裕が生まれた証拠です。
仕事も断捨離してみましょう
当時の私にとって、仕事が生活のほぼすべてでした。
でもそんな人生を死ぬまで送るのは嫌です。
しかもよく考えたら、別に仕事がそんなに好きではありませんでした。
気付いてしまったらもう続けられません。
仕事をやめると、何が起きるでしょうか?
何も起きません。
大丈夫です。
嫌ならやめましょう。
最低限の「衣食住」の確保さえしておけば、いつ仕事をやめても生きていけます。
- 実家に帰る
- 転職を決めておく
- 1年くらいは食べていける貯金をしておく
- 家に転がりこめる友達を作る
- 生活保護を受ける
例えばこんな方法はどうでしょうか。
一番大切なのは自分の心を守ること。
我慢して得られるものなんて何もありません。
前職をやめた話
私は新卒から5年ほどフリーランスで働いていました。
なんとか暮らしていけるくらい収入を得られるようにはなったものの、休みはほぼなし。
仕事自体も別に好きじゃなかったので、さくっと転職活動をします。
「仕事やめます!」 と周囲に宣言したときは、好き放題いろいろなお小言をもらいました。
全部ウソでした。
- 「もったいない」
- 「ここまで頑張ったんだから続けたほうがいい」
- 「今が踏ん張り時だよ」
- 「やめられると困るな」
- 「あとちょっとで一皮むけそうなのに」
- 「今やめたら後悔するよ」
今思えば、知ったこっちゃないですよ。
他人の言うことを聞いていたって、幸せにはなれません。
仕事が自分に合わないならやめましょう。
他人は私の人生に責任を持ってくれません。
自分が正解と思えば正解です。
周囲に流されずに仕事をやめるには、こちらの記事もご覧ください。
関連記事>>「もったいない」と言われたら?他人に流されないための考え方
人間関係もリセットする
人間関係は、いつも社会人の悩みのトップに君臨するもの。
一緒にいて辛い人との縁はなるべく早く切りましょう。
あなたとの関係が切れたからといって、死ぬ人はいません。
他人の人生にまで責任持たなくても大丈夫です。
私は離職に伴い、仕事関係の知人・友人と縁を切っています。
具体的には電話番号・メールアドレス・LINEのIDを変えました。
物理的に連絡を取れなくすれば、強制的に人間関係がリセットされます。
何百人もいた「知り合い」が一桁にまで減ったので、しばらく心もとない気分でした。
でも、煩わしい人間関係から解放されたことが一番の収穫だと感じています。
信じられない話ですが、疲れると飲み会に行くというタイプの人が現実にいるんですね。
しかもそういう外交的な人が多数派なのですから、少数派の自分は考え方を変えなければなりません。
外交的な人 | 内向的な人 |
---|---|
疲れると飲みに行く | 人と会うと疲れる |
人と話すとエネルギーが充電される | 一人の時間にエネルギーが充電される |
多数派 | 少数派 |
よく「人脈は資産」と言われますが、それは良い人脈だけです。
やみくもに知り合いを増やしたところで何も生みません。
物と同じ。
管理できる適正数まで「知り合い」を減らしましょう。
固定観念が破壊される
仕事と人間関係を断捨離したことで、価値観が破壊されました。
私が持っていたのは、「親に怒られないことが一番幸せなこと」という固定観念です。
転職して、親の望みではない仕事をしています。
最初はびくびくしながら働いていましたが、徐々に新しい価値観や考え方を知って楽になれました。
今のほうが間違いなく幸せです。
転職すると世界が広がります。
自分の悩みがいかにつまらないものだったかに気付けるかもしれません。
「親に怒られることは悪いこと」という固定観念を捨てたことで、狭い世界から一歩踏み出せた気がします。
関連記事>>HSPが毒親を作る?支配から逃れて適度な距離感を保つ方法
断捨離をして得られたもの
断捨離をして、逆に得られたものがあります。
- 新しい仕事
- 時間
- 家族
新しい仕事で労働環境がよくなったため、自由な時間が増えました。
自分について考える余裕も生まれて、家族を持ちたいと考えられるように。
断捨離効果は抜群です。
新しい仕事
半分勢いで離職して、すっきりはしました。
ただ働かなければ生きていけないので、新しい仕事をしています。
完全になりゆき任せ、受かるところに入ったという感じなのですが、意外にも自分にマッチしていていました。
派遣社員なので責任も重くなく、土日はきっちり休めるし、毎月決まったお給料がいただける。
世の中にはそんなに辛くない仕事もたくさんあります。
フリーランスから派遣社員になったメリットは、「【フリーランスor会社員】内向型・HSP・人嫌いに向いている仕事はどっち?」で具体的にご紹介しています。
人間は本能的に、変化を嫌う傾向があるそうです。
だから、やらない理由はいくらでも考えられてしまいます。
でもあえて新しいことをやってみると、楽に息が吸えるようになりますよ。
(2023/12/16追記)
コロナ禍で在宅勤務を経験しました。
もう通勤生活には戻れません。
HSPの人は、在宅勤務がおすすめです。
関連記事>>HSPの幸せは在宅勤務にあった! PCだけでできる仕事がおすすめ
時間
先に断捨離の効果をご紹介しました。
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目に入る情報が減る
↓
脳に余裕が生まれる
↓
自分に必要なもの・不要なものの取捨選択ができる
↓
生きるのが楽になる!
物を減らしたり、仕事を変えたりしたおかげで、時間も増えました。
余計なことを考えずに済むので、自分の内面を考える時間が生まれます。
時間は有限です。
苦しんでも楽しんでも、一生は数十年しかありません。
自分の時間を大切にしましょう。
やりたくもないことに時間を使うなんてもったいないです!
どうせなら好きなことだけをして生きていきたいですね。
家族
いつもたくさんの人と関わるのが幸せな人も、一人の時間が大切な人もいるでしょう。
一度限界まで切り詰めてみると、自分にとって最適な交友関係が分かってくるかもしれません。
私は人間関係を断捨離して、周囲に人がいなくなりました。
人付き合いは疲れるけれども、まったくの一人ぼっちも寂しいものです。
急に結婚願望が芽生え、婚活しました。
夫とは価値観が合うので、生活していて楽です。
関連記事>>HSPが結婚するメリット
ミニマリスト期間を通して得た「ちょうど良い」生活
一度は断捨離をしてミニマリスト気味の生活をしていました。
それから数年、今、家の中は家電で溢れています。
ぱっと見渡しただけでも、冷蔵庫・テレビ・炊飯器・レンジ・加湿器・布団乾燥機・ロボット掃除機・食洗器・湯沸ポット……
自分のキャパが増えて、管理できる物の数が増えました。
少しずつ調整を重ねて、自分にとって最適の空間を作るのも、人生の目的のひとつかなと思っています。
たくさん人脈を築いて、バリバリ仕事をして、予定表はいつも真っ黒で……
そんな生活をしていたら、HSPの人は疲れ切ってしまうでしょう。
物と物以外の断捨離をしながら、楽に生きていけると良いですね。