夫がある日突然、転職したいと言ってきました。
しかも異業種への未経験転職。
給与も大幅に下がりますし、長く続けられるかも分かりません。
それでも妻が賛成して、転職を応援できた経緯を書いてみます。
夫が未経験転職したいと言い出した
ある日突然、夫が「転職したいから勉強したい」と言い出しました。
今の仕事とは関係ない、IT関係の仕事に転職したいそうです。
オンライン講座を受けたいが、受講料は数十万とのこと。
即決するにはためらう金額です。
受け入れられるまでに1ヶ月くらいかかりました。
その間に色々、質問責めにしました。
- 何を勉強するのか?
- どうして経験したことのない業種に転職したいのか?
- 勉強すれば、未経験でも求人はあるのか?
- 未経験で、どのようなアピールをするのか?
- 独学では勉強できないのか?
- 転職ではなく、副業ではダメなのか?
- 何ヶ月くらいかけて転職するつもりなのか?
- 今でなければいけないのか?
- 新しい職種での定年までの見通しは?
- 子供ができたら育児との両立を考えているか?
夫の決心が揺らがないかを試していた部分もあります。
でも何より、自分の不安を取り除いてもらう時間でした。
夫の選択なのに、私のほうがしゃべっていた気がします。
しゃべりながら、自分が何に不安を感じているのか少しずつ整理されていきました。
私が納得するまでひたすら話をして、待っていてもらえたおかげで、実際の転職活動期間は全力で応援することができました。
ちなみにスクールはテックアカデミーに通い、かかった費用は教育訓練給付制度で70%が戻ってきました。
働きながら転職活動をしてもらう
夫には働きながら、勉強&転職活動をしてもらいました。
仕事を辞めてしまうと、心にも家計にも余裕がなくなるのが怖かったからです。
追い詰められて短期間で適当な会社に入るよりも、じっくりと時間をかけて納得いく会社に行ってほしいと思いました。
それにまだ「本気で転職しようと思っているのか」と疑ってもいました。
勉強しているうちに「やっぱり向いてない」と言われても困るので。
仕事をしながら勉強するのはなかなか大変です。
時間の捻出は夫婦で話し合って決めました。
- 夫は、残業や飲み会をセーブする
- 妻は、家事を担当する
- 睡眠時間は削らない
- 一日のどこかで、時間をとって会話する
夫には残業や付きあいの飲み会をセーブして、時間を捻出してもらいます。
営業なのでやればやっただけ評価に繋がるようでしたが、転職するなら今の仕事は最低ラインにすると決めました。
それまで分担していた家事は、私(妻)がやることにしました。
ちなみに私のわがままで、睡眠時間は削らないでもらいました。
30代も半ばにさしかかり、無理がきかなくなってきています。
体は資本です。
夫婦で会話する時間も大事にしました。
単に私が寂しいのもありますが、きっと長期化するであろう転職期間。
夫の話を聞いて、心のケアもしたいなと勝手に思っていました。
経歴書の誤脱チェックをしたり、面接の準備に付き合ったり。
一風変わっているけれど、楽しい夫婦の歓談時間になりました。
年収が下がっても転職を応援できた理由
夫は未経験の異業種に転職したため、年収は下がりました。
賛成できた理由はこんな感じです。
- 共働きだったので、金銭面の不安が少なかった
- 残業が減りそうだった
- リモートワークOK・フレックスOKと、勤務条件が良くなりそうだった
まずは2人で、家計簿を前に話し合いです。
夫の年収がずっと下がったままでも、節約して生きればなんとかなりそうだと分かりました。
新しい職場は、残業も減って通勤時間もなくなりそうです。
収入が減っても時間が増えることは歓迎すべきことでした。
子供も望んでいたので、激務で家に帰れないお父さんよりも、毎日一緒に育児をしてくれるお父さんが良いと思いました。
共働きだったのもリスクヘッジになりました。
私も薄給とはいえフルタイムで働いていたので、何かあっても私の収入が保険代わりになります。
実際の転職活動と新しい会社
30代未経験の転職活動。
転職エージェントでは「未経験の場合はエージェント経由ではなく、求人に片っ端から応募したほうが打率がいい」と言われたそうです。
何十社も応募して、まるで大学生の就活みたいだなと思いました。
面接では「給与が下がるけど、奥さんに言ってますか?」と何度も聞かれたそうです。
せっかく採用が決まっても、家族NGで内定辞退になるケースが多いのだとか。
事前にじっくり話し合っておいたおかげで、快くOKを出せました。
もちろん転職前の不安がすべて解消されたわけではありません。
入社を決めたのはベンチャー企業。
転職したから安泰ではなく、勉強し続けなければならない職場のようです。
まとめ
夫が30代前半で異業種に未経験転職しました。
私が賛成できたのは、夫とじっくり時間をかけて話し合えたから。
1ヵ月ほどかけて、ゆっくり説得してくれたおかげで、全力でサポートできました。
家計の心配は、共働きを続けることで解消できます。
世帯収入は減ったものの、時間が増えて家族で過ごせるようになりました。
転職活動は夫がするものでも、妻にできるサポートもたくさんあります。
夫婦で一緒に転職時期を乗り越えましょう。