
HSPには、我慢強い人が多いそうです。
無理している自覚がないまま無理をしてしまい、気付いたら限界を超えていたなんてことも珍しくありません。
もし今、
「なんとなく体が重い」
「仕事が辛いけれど、休むほどではない」
こう感じているなら、心が発している小さなサインかもしれません。
この記事では、仕事と育児に追われる中で限界を迎えた私の実体験をもとに、
HSPが限界サインにいち早く気づくための「心の検温」のやり方についてお話しします。
自分に任された仕事をやりきれないのは恥ずかしいことだと思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。
思っているより周りは優しいし、社会は意外と生きやすいです。
限界が来る前に、ちょっと立ち止まって自分を外から眺めてみませんか?
我慢強いのではなく限界に疎いだけ
HSPには、我慢強い人が多いそうです。
正確には、周りの期待に応えようと必死になるあまり、無理をしている自覚がないまま突き進んでしまう「限界への疎さ」があるのかもしれません。
「これくらい、みんな耐えられてるから」
「任された仕事をやりきれないなんて恥ずかしい」
そんなふうに自分への合格基準を高く設定しすぎていると、心からのSOSに気づくのが遅れてしまいます。
仕事中の涙は心からの最終警告
当時の私は、業務量や人間関係に悩みながらも、自分が限界だとは全く思っていませんでした。
ある日急に寝つきが悪くなって、その数日後には仕事中に涙が出るように。
今振り返れば、心が発していた最大級の最終警告だったのだと思います。
「もしかして限界?」
と慌てて自分を観察し始めたときには、すでに心はボロボロの状態でした。
「これくらいで弱音を吐くなんて」
「他の人も忙しいのだから」
そんな自己否定は、自分をさらに追い詰めるだけです。
まずは今の状態を正しく認識し、立ち止まる勇気を持ってみてください。
自分を客観視する「心の検温」習慣
限界が来る前に立ち止まるためには、今の自分の状態を客観的に把握する練習が大切です。
子どもの体温を測るのと同じように「心の検温」と呼んで、習慣にしています。
感情が心の中に溜まったままだと、いつの間にか我慢してやり過ごす自分に飲み込まれてしまいます。
そうなる前に、今の新鮮な気持ちを外へ吐き出しましょう。
特におすすめの手法を3つ紹介します。
スマホの音声入力で独り言を文字にする
取り留めない思いを口に出し、それを画面上の文字として客観的に眺めます。
「自分は今、こんなふうに感じていたんだ」と、自分と感情の間に適切な距離を作れます。
感じたことをそのまま紙に書きなぐる
誰に見せるわけでもない、心の声をペンで叩きつけます。
手を動かすことで、モヤモヤした感情を体外へ放出する感覚が得られます。
他人に説明するようにシミュレーションする
「今の状況を誰かに分かってもらうには?」
と考えることで、感情に支配されていた頭が整理され、状況を冷静に把握できるようになります。
ポイントは、感情が新鮮なうちにアウトプットすることです。
心の中に閉じ込めたまま消化してしまうのではなく、未加工の感情をそのまま書き出すことで、自分が本当に我慢していたことに気づけるはずです。
自分の心の温度を正しく知ることが、無理のない暮らしを整えるための第一歩になります。
わがままなくらいでちょうどいい
自分が倒れてしまうことは、自分自身の人生にとっても、周囲との関係においても最大のリスクです。
だからこそ、自分を後回しにするのではなく、自分を守るための選択を最優先にすべきだと考えています。
HSPは、周りから「真面目で優等生」に見られがちですが、それは自分への合格基準が驚くほど高いからかもしれません。
与えられた役割をすべて完璧にこなさなくても、世界は回っていきます。
自分を守る攻めの選択
仕事中に涙が出た数日後、上長に相談して担当業務を変えてもらいました。
相談するまでは「迷惑かな」とぐずぐず悩んでいましたが、あっけないほど簡単に解決しました。
もっと早く人に頼ればよかったです。
自分だけで解決するには時間がかかりますし、多大なエネルギーを消耗します。
それよりも、周囲に頼って環境を調整するほうが、圧倒的に早く、確実に自分を救うことができます。
「わがままかな?」と感じるくらいの振る舞いが、HSPではない人と同じくらいのバランスだったりします。
色々悩んでいた時期にこの本を読み、「あ、これで良かったんだ」と答え合わせができました。
自分の繊細さを否定せず、上手に付き合っていくためのヒントが詰まっています。
まとめ
HSPが限界を迎えそうなときに、少しだけ心が軽くなれる考え方をまとめてみました。
HSPは、人一倍頑張り屋で我慢強い人が多いです。
でも、自分に厳しくしすぎるより「少しわがままかな?」と思うくらいに振る舞うのが、私たちにとってはちょうどいいバランスだったりします。
理由がなくても仕事や家事がなんとなく辛いと感じたら、それは心が助けを求めているサインかもしれません。
自分を一番に大切にして、幸せに生きていきましょう。
心の検温で見えてきた「自分のキャパ」を、具体的にどう整理していくかについて書いています。
つい頑張りすぎてしまう理由の根底にある心理と、そこから抜け出すためのヒントをまとめました。