この記事では、「ずぼらでも簡単にできる包丁の研ぎ方」をご紹介します。
包丁メンテナンスは面倒臭いですが、放置して切れ味が落ちるのも嫌ですよね。
簡単に、10分で終わる包丁メンテナンスなら、続く気がしませんか?
ずぼららしく完璧を目指さない包丁の研ぎ方をご紹介します。
包丁は切れなくなる前に研ぐ
私はとても面倒くさがりです。
だからこそ、定期的に包丁を研いでいます。
ずぼらじゃない人は「切れ味が悪くなってきたらメンテナンス」ができます。
私にはできません。
でも、「月に1回、10分のメンテナンス」なら続けられそうな気がしませんか?
我が家の包丁は、鋼&ステンレス製。
実家の包丁を1本もらったので、恐らく買ったのは20年以上前だと思います。
私が使い始めて6年が経ちますが、切れ味が鈍ることもなく使えています。
包丁の職人さんとかには、こんな研ぎ方だと怒られるかもしれません。
でも「正しく研ごう」と気負ってしまうといつまで経っても始められなかったり、気になって続けられなかったりしますよね。
あまり細かいことは気にしないことにしています。
見た感じがシャープになっていれば、自分の中では及第点です。
包丁の研ぎ方
ずぼらにできる「月1回10分」の簡単メンテナンス方法です。
本格的は砥石も何種類か使って、丁寧に研ぐみたいです。
そんな情熱はありません。
極限まで手間を抑えた、簡単な研ぎ方をご紹介します。
- 砥石を水に30分浸ける
- 砥石を動かないように固定する
- 包丁を45°で当てて、砥石の上を20回くらい滑らせる
- 場所をずらして繰り返す
- 裏側も同じことを繰り返す
- 砥石を水洗いして乾かす
これだけで切れ味が続きます。
水に浸ける時間を除けば、10分もあれば準備から片づけまで完了します。
初めて砥石を買ったときは、貝印のHPにある「包丁の研ぎ方」で勉強しました。
動画で見ると、文字より分かりやすいです。
1.砥石を水に浸ける
まずは砥石を水に浸けます。
砥石の中に水を浸透させないと、研げないそうです。
30分ほど浸ければOK。
特に厳密に計る必要はないので、適当で大丈夫です。
容器はバットでもバケツでも、砥石がすっぽり入れば良いです。
あまり大きすぎると水が無駄なので、平たくて大きいものがおすすめです。
私は大きめのお皿に砥石を入れています。
2.砥石を動かないように固定する
濡れたままの砥石を、作業台の上に固定します。
濡れたタオルを下に敷く方法が一般的のようです。
砥石は縦長になるように置いてください。
私は付属でケースがついていたので、その上でやっています。
ケースは底にゴム製の滑り止めがついた優れもの。
ずぼらには、ケース付きの砥石がおすすめです。
タオルを取り出したり洗ったりする手間がかかりません。
3.包丁を45°に当てて、砥石の上を20回くらい滑らせる
包丁を砥石に対して45°で持ち、20回ほど砥石の上を滑らせます。
「コツは力を入れすぎないこと」らしいです。
力で研ぐわけではないんですね。
速さも必要ありません。
1秒かけて奥まで滑らせて、1秒かけて手前まで引っ張るくらいでやっています。
また、砥石の上から下まで広く使うイメージで研ぐと効率的に研げるとか。
シャッ、シャッ、と音がして気持ちいです。
4.場所をずらして繰り返す
一か所研ぎ終えたら、少し包丁をずらして同じことを繰り返します。
片面3~4か所に分けて研いでいます。
研いでいるうちに無心になれて、精神統一や気持ちを落ち着かせるのにも良い気がしています。
まぁ、あっという間に終わるんですけど。
何せ4か所に分けても80往復ですから。
5.裏側も同じことを繰り返す
片面が終わったら裏側に返して、同じことの繰り返しです。
包丁には両刃と片刃があり、片刃だったら裏側は研ぎません。
自分の包丁は両刃っぽいので、両面研いでいます。
最後にまた裏返して、最初に研いだほうの面を2、3回滑らせています。
バリを取る作業です。
6.砥石を水洗いして乾かす
砥石を軽く水洗いして乾かします。
お疲れさまでした。
これで研ぎ終わりです。
砥石を用意する
そもそも包丁を研ぐためには砥石が必要です。
その辺の石を拾ってきても砥石にはなりません。
数年前、貝印の砥石を購入しました。
この商品の素晴らしいところは、ケースがついているところ。
実家でも砥石を使っていましたが、タオル引いても滑るんですよね。
ちょっとしたストレスになっていました。
この砥石は、ケースの裏にゴム製滑り止めがついていてほぼ滑りません。
そして使い終わったら、ケースに置いたまま水が切れます。
終わったら放置して乾かすだけ。
丸1日もすれば乾いているので、そのまま箱に入れてしまえます。
ずぼらには最適です。
砥石は複数必要なのか
きちんとメンテナンスする人、本格的に研ぐ人は数種類の砥石を使います。
紙やすりと同じで、荒い(ざらざらした)砥石でざっくり研ぎ、徐々に目の細かい砥石に変えて、表面を整えていきます。
でも、面倒くさがりにそんなことはできません。
今は中砥石だけを使っています。
ざっくり研ぎでも十分満足していますし、カボチャもトマトもするっと切れます。
今のところ砥石は一個で十分です。
シャープナーは楽だけど刃がダメになる?
シャープナーという商品があります。
溝に沿って包丁を数回滑らせるだけの研ぎ器。
数秒で研ぎ終わります。
砥石では比較にならないくらい簡単ですね。
ただ、すぐにまた切れにくくなってしまいます。
使ってみたことはあるのですが、体感では1週間持つかどうかです。
メカニズムを見ると、研げているわけではないとのこと。
あまりメリットを感じないので使っていません。
包丁メーカーも推奨はしていませんでした。
砥石を使えない包丁もある
砥石を使えるのは、鋼やステンレスの包丁だけです。
近年人気のセラミック包丁は、金属ではないため砥石では研げません。
セラミック用の研ぎ機や、買ったお店で研いでくれるサービスがあるようです。
セラミックは自分で簡単に研げない代わりに、切れ味が鈍らないそうです。
そもそも研ぐ必要がない包丁も魅力的ですよね。
まとめ
ずぼらなら、包丁を定期的に研ぎましょう。
やったことのないことは難しそう、面倒くさそうと思うかもしれません。
一度やってみると、意外に簡単だと思えますよ。
改めて手順をご紹介します。
- 砥石を水に30分浸ける
- 砥石を動かないように固定する
- 包丁を45°で当てて、砥石の上を20回くらい滑らせる
- 場所をずらして繰り返す
- 裏側も同じことを繰り返す
- 砥石を水洗いして乾かす
月に1回、10分程度のお手入れで切れ味がずっと続きます。
是非試してみてください。